
VBAを勉強するためのコンテンツを用意しました
本シリーズは初心者様がマクロをイチから勉強出来るコンテンツです。
読んでいただくとマクロを自作出来るようになります。
まずは何故このシリーズを用意したか説明します。
独学でマクロを勉強するのは大変
私は独学でマクロを習得したので当時はものすごく苦労しました。
- 何を見たら良いのか
- 誰に聞いたら良いのか
- 何から勉強したら良いのか
全て分かりませんでした。質が悪い勉強を時間でカバーしてマクロを習得しています。
実務で困らないぐらいに使いこなせるまでには1年以上かかっています。
今ではExcelVBAを使って 毎年1,000時間以上の業務改善をしています。
その経験をもとに勉強初期に自分が困った事、知りたかった事を中心に情報をまとめました。
私と同じような環境の方に少しでも楽にマクロを習得してもらいたくて記事を用意した次第です。
なぜマクロが必要なのか

マクロを習得してしまえばエクセルに関するほとんどの問題は解決するからです。
理由はシンプルです。「手作業で頑張る」事を止めるためです。
Excelの作業は関数やピボットテーブル、パワークエリ等である程度の事はできる様になります。
質、量共に一定の範囲を超えると手作業では対応出来なくなります。
加えてショートカットなどの便利機能もありますが関数同様基本的には手作業です。
そうなると作業を覚えて高速に処理する事でしか効率を上げられないのでしょうか。
そんなことは無いです。効率を上げる事は可能です。
マクロを作ると簡単な入力作業から複雑な操作が必要なデータの登録等様々な作業は一瞬で終わります。
ひと昔前の「人海戦術で残業」なんていう仕事のやり方から距離を置くことが出来ます。
マクロを習得して手作業を止めましょう。勉強することで「自由な時間」を手に入れてください。
このシリーズで何を勉強するのか
今シリーズの目標としてはこの2つです。
- 「書店に置いてあるマクロ初級編の本がある程度読めるようになる」
- 今から勉強を始める人が「自力で勉強出来るようになる」
もちろん自力でコードが書ける様になりますよ。
プログラミングはVBAが最初という人は非常に苦労します。
勉強しようと思って書店に行ったりネット記事を読んでも「読めない、分からない」が先に来てしまいす。
・・・それで諦めてしまう人結構居るんですよ。そこを何とかしたいと思っています。
- 市販の初級編の本が読める様になる
- 自力で勉強出来る様になる
- 自力でコードが書ける様になる

Enjoy Excel
勉強後の成果物
今回の記事集は1つの成果物を用意する為に必要な機能を少しずつ勉強していくというシリーズです。
最後まで勉強していただくと以下成果物を作ることが出来る様になります。
ワークシート関数のVLOOKUP関数を使って複数の検索値に対して欲しい値を1クリックで取り出すというツールを作るところまで勉強を進めていきます。
目次
最初に全体の構成を見ていただく為に目次を用意しました。
全15回で構成しています。(1.5を追加しています)
- VBA-1ExcelVBAは何ができるのか?マクロとの違いを教えて
- VBA-1.5なぜマクロ付ブックの保存時の拡張子は.xlsmなのか
- VBA-2VBEの表示方法と使い方&標準モジュールにコードを書く理由
- VBA-3コードの可読性を上げる為にVBEのエディタの設定を変更する
- VBA-4オブジェクト、プロパティ、メソッドは後に理解できる
- VBA-5Rangeオブジェクト関連のプロパティを使いコードを書く
- VBA-6マクロでエクセルシートの指定範囲から最終行を取得する
- VBA-7事例をもとに変数がコードの中でどうやって機能するのか紹介
- VBA-8変数の宣言とは何かマクロの中で使い方を決めます
- VBA-9Withステートメントを組み合わせてシートに罫線を引く
- VBA-10メソッドはオブジェクトの直後に書く状況により引数を指定
- VBA-11マクロ内でMsgBoxとIFステートメントを組み合わせる
- VBA-12繰り返し処理をFor~Nextステートメントで学習する
- VBA-13マクロで関数|VLOOKUPはエラー対策してから使う
- VBA-14VLOOKUP関数を知らない人でも使えるツールを作ってみよう
たくさんありますけど1つ1つはそんなに長くないので思ったより道のりは長くないと思います。
目次についてアンケートを取ってみました。
最初の4つぐらいを読んでいただければVBAがどんなものなのかご理解いただける様です。
本記事での課題
シリーズでは1記事ずつ課題を用意していきます。今回の課題です。

マクロとVBAの違いについて理解しよう
VBAとマクロの違い
「VBA」とはなんですか? 「マクロ」は聞いたことありますが一緒なの?
という問い合わせをいただく事が多いです。まずは結論から。
この2つは明確に違うものを指しています。
マクロ
「マクロ=自動化ですよね」という方 結構多いと思います。
結果自動化のような動きにはなるのですが完全なイコールにはなりません。
マクロというのはいろんな作業を集約して一つの命令にしたものです。
Excelの中に「マクロの記録」というコマンドがあります。開発タブの中に居ます。
開発タブの出し方はもう少し先の別の記事内の動画で紹介します。

このコマンドは実行してから停止するまでの自身の作業を記録する事が出来ます。
任意のタイミングで同じ作業を再現出来るというコマンドです。
セルに値を記入、コピー、貼付け等色んな作業の記録が出来ます。
加えて個々の作業を一連の作業としてまとめてくれます。さらに記憶もしてくれます。
「マクロの記録」について動画を準備してみました。1分程度ですので見やすいと思います。
動画の中で「開発」タブが表示されています。
アクティブにする方法は2つ先の記事で紹介しています。気になる方は記事を読み進めて下さい。
- セルA1を選択する
- セルA1に こんにちは と入力する
- セルA1の値をコピーする
- セルB1を選択する
- セルB1にセルA1の値を貼り付ける
このように「マクロの記録」で実現出来るような「1つ1つの作業を集合させたもの」をマクロと呼びます。
というわけで「マクロ」といわれたら自動化の事だよねと思わず作業の集合体なんだなと思ってください。
用意した作業の集合体を1回の命令でやり切るので自動化のように見えるという解釈です。
マクロの記録は使わない様にしましょう
ではこれで「マクロの記録」の事は忘れてください。
理由はこの機能を使って勉強したり業務を構築するのは絶対にやめてもらいたいからです。
一見優秀に見える機能ですが落とし穴がたくさんあります。
リンクは用意しますがシリーズの勉強が一通り済んでから見ていただくことをおすすめします。
なぜ「マクロの記録」を使わない方が良いのかが簡単に分かると思います。
VBA
一方VBAというのはVisual Basic for Applications の略称です。
Visual Basicという言語をベースにしてマイクロソフトのAppに特化して開発されたのがVBAです。
VBAは言語の名前です
「このマクロはExcelVBAで書かれています」という使い方が正しいです。
ExcelのほかにWord、パワーポイント、Access、OutlookにもVBAがあります。
ExcelVBAが分かったらほかのアプリケーションも開発出来るのか?と考えてしまいます。
もちろん同じ部分はあるのですが最初はほぼ別物だと思っていただいて良いです。
まずはExcelの事だけ考えて学習していきましょう。
できる事
おおまかに言うと「何でも」できます。全部1クリックで済む様に作業グループを構築出来ます。
上記ふまえ具体的な事例に置き換えると以下の様な事が出来ます。
- 条件付き書式の設定やグラフの作成、ピボットテーブルのセット
- AフォルダにあるB.xlsxのセルCからセルDの範囲の値を削除して保存
- Yahooのニューストピックスをタブを切替えて全て取得する
冒頭で紹介したOfficeのアプリケーションとの連携も可能です。
まとめ
ざっとですがVBAとマクロの違いや何が出来るのかを解説してきました。
1つ1つの動作をまとめたものがマクロで言語の名がVBAという事でしたね。
- マクロは作業の集合体
- VBAは言語の名前
- 出来る事は沢山ある

Enjoy Excel
効果としては一言でいうと「効率UP」に尽きます。
マクロが書ければ立派なエンジニアです。
他の言語を勉強する前にVBAを勉強しておくと多くのメリットがあります。一緒に勉強していきましょう。
次はデータの保存方法について勉強していきましょう。
データが保存出来ないと作業を蓄積出来ません。
以下リンクより「マクロ付エクセルブックの保存方法」の記事に進んでください。
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